作庭・剪定・管理 木下造園

2020年04月の記事

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敷地内に積み重ねられていた御影石の飛び石です。
全部大きさ、形が同じです。
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全部の同じ大きさ、形の飛び石を据え付けるのは隣り合った飛び石との収まりが難しいのと変化の乏し露地になってしまいます。
なので、石頭(セットウ)、コヤスケ等の道具を使い石を加工します。
これは作庭者の好み、意匠によるものなので人それぞれなのですが私はできるだけ丸みを出したいので五角形になるようにし、短辺、長辺を造ります。
こうすることにより隣り合った飛び石同士がつながり、違和感のない空間になります。
割った部分はきれいな肌なのですが、経年変化により、寂びた感じに戻ります。


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据え付けた状態の飛び石です。
周りはまだ施工途中ですが、飛び石が庭に馴染んでいます。
庭を歩きたいと思ってもらえるように気持ちを込めて設置しました。
だんだん庭が変化していくのが楽しいですね(^^)
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今まで飛び石のように設置されていた御影石を一部に纏めようと図面に落としてみました。実際設置する前に1/50サイズの軽い紙でパズルのように位置をずらし、どのような並びが不規則かつ美しく見えるか図面上で確認します。

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板石を設置している状況です。園路に階段が出っ張っている部分を切断し、園路と馴染むようにし、園路の端に合わせて御影石を設置していきました。
既存の石を利用しているので建物側まで石は張れません。なのでその部分は洗い出し工法を使い収まり良くします。庭から道路にかけて雨水が流れるようにしてあるので階段と建物に際に水が溜まる可能性があるのでここには事前に排水口を設置してます。
既存の御影石は欠けている部分があったりしましたが周りの石と違和感なく並べられたと思います。
追伸
機械が入らず、人力での施工だったのでなかなか腰にきましたが庭が整理されていく様子をみて気持ち良くなっていきます。



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本日は排水管の工事です。
庭で一番重要だと思うのが水はけです。水が溜まることにより、樹木の根腐れの原因になります。また、庭へ出たとき水が溜まっていると見苦しくなります。
そこで水が一番溜まる場所、または逃げる事のできない場所に既存の配管を利用して排水管を設置します。
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やりとり管という便利な管を利用して接続しました。
今回設置したのは二回目ですが管の接続時は慎重になります。

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右側に設置してあるのが排水管です。
この部分は園路になるので外へ逃がす勾配をつけるのですが、水が溜まる恐れのある場所に排水口を設置しました。
追伸
・黒いシートは孟宗竹の防根シートで1mの深さで埋設しています。
・砕石代わりに庭ででたガラを利用しています。
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久しぶりのブログです。
今回は四谷にあるお庭の改修工事です。
孟宗竹をお施主様が40年前から楽しんでいました。春になれば毎年50個ほどの美味しいタケノコが収穫できます。
しかし地中では根がはびこり、息苦しそうということと新しい樹木を植える場所を耕すということを目的に伐根を行いました。
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掘り取った根や石を除去していきます。
左に写っている白いバケツには穴が開いていて土のう袋を被せています。そうすることによりゴミの収集運搬が容易になります。
根のボリュームもたくさんあり、敷地も広いのでとても大変でした。
主にかがんで仕事をするので腰が痛くなりますね。
竹周辺の伐根を行っていたらたくさんの宝石が出てきました。
と、言いたいところでしたが大谷石やコンクリート平板等、いろいろ不純物が出てきました。
これらは処分するのではなく敷地内の園路の基礎材として再利用します。
お庭に改修工事はいよいよスタートします。
楽しくて毎日寝るまで考えちゃいます(^^)
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