作庭・剪定・管理 木下造園
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今回初めての投稿をさせていただきます。
慣れないのでうまく伝えられないかもしれませんが頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
他業種の建設会社さんからご紹介していただき、毎年手入れをし、もう3年経ちます。
最初は枝が絡んでいたので枝を見るのが大変でした(;'∀')
控えてある次の世代の芽をうまく生かし、枝を抜けるところは抜き、詰めるところは詰め、形を整えていきます。
なんでも加減が大事だと思います。特に松(針葉樹)は葉っぱを残さないと枝が枯れてしまうので特に気をつけます。
葉むしりは芽が欲しいところにも残して手入れをします。


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作業後の写真です。
絡み枝がたくさんあったのですが殆ど無くなってすっきりシャキッとした感じに仕上がりました。
やっぱ黒松は力強くその場所の雰囲気を作りますね(^ω^)
細かい手入れが必要で、私はとても遣り甲斐と楽しさを感じさせていただきました。


2019/02/24
鹿威し

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既存の蹲の状態です。
また、以前の植木屋さんが作成した鹿威しが朽ちています。
今回はお客様からの依頼で庭の樹木の管理を合わせてご依頼していただきました。


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お客様から、全てお任せという有難いお言葉を頂戴いたしましたので、デザインを一新し、全て竹で作成いたしました。
特にこの蹲に合うよう、竹の太さに注意しました。
鹿威しの受け口は注ぎ口との変化を持たせ、少しでも味が出ればと思いました。
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水が受け口側に移り、重くなって手水鉢に水が注がれている状況です。
水の流れが少しでもあると潤いと流れゆく時間を感じられます。
この後に竹が元の形に戻った時の石に当たる「コン」っという音がまた気持ち良く響き渡ります。
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利用しない時は竹の蓋を閉じます。
このような蓋は本来、井筒で良く見かけしますが、周りに下草や灌木がなく寂しい状況だったので少しでも明るくと思って作成しました。
今回久しぶりの竹の加工をしていてやっぱり、モノづくりは楽しいと再確認しました(^^)
新宿にもいろいろな庭があり、できる限りお客様に喜んでいただけるようこれからも頑張りたいと思います。

2019/04/03
風流桜枝

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2019年元号が発表されましたね。
ブログに記載漏れがたくさんありますが本年度も引き続き頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

さて、今回もサクラの生け花をさせていただきました。(2019年3月20日施工)
生け花をしていて難しいと思うのはバランスです。(見た目のバランスと大きいので安定させるバランスです。)
また、360度どっからでも見られるので強弱をつけ、変化をつけなければ自然な雰囲気がでません。
特に今回は真に滑らかな曲線の流れを意識し、力を入れてみました。

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新宿区にある、A邸。
オリジナル自転車小屋を基礎から作成しています。
ここには元々一戸建てが立っていたため、解体時のコンクリートガラが整地時にたくさん出るので、再生ガラという気持ちで地盤の基礎に再利用しております。(メリットは敷地の植栽時にコンクリートガラからにじみ出るアルカリ成分を除去できると共に、コンクリートガラの処分費をカットし、砕石の材料費を浮かせられます。)
木材は檜、壁材としては晒竹を使用しています。造園の分野では御簾垣ですね。
風通しがよく、見た目もスッキリしていて涼しく感じます。耐用年数は紫外線等の環境により変わりますが、自然の材料では比較的持ちます。
久しぶりに玄人ではありませんが、大工仕事をしていて組み立てる工程とかやはり楽しいですね。
完成が楽しみです(^^)
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自転車小屋が完成いたしました。
小屋回りにわ不織布を設置して、風を通しますが雨水が中に入らないようにしています。


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新宿で版築土塀を造っています。
写真は型枠を外している最中です。
門扉、ポスト、インターフォンは既存の物を再利用しております。
門柱は御影石で版築土塀を挟みこむ様にしました。石で挟み込むことによって、塀の強度はもちろん、見た目にも力強さを感じますね。
版築土塀の骨材(材料)はいろんな砂利を配合して上から突き固めているのでどのような形になるかイメージして材料を入れていますが型枠をとるまで色味、質感がわからないので打設時はワクワクしてたまりません。




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型枠を外した後は、骨材の質感を出すため、ビシャンや、コンプレッサーで斫ります。
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版築土塀、自転車小屋の基礎打設施工後の写真です。
版築土塀の表面を加工して終わりになります。
全体的にスッキリとして明るみのある雰囲気となりました。


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土塀周りの雰囲気です。
土塀の凸凹した表面がいい味出してます。
暗くなるとライトが点灯し、植物の影が土塀に当たります。


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作業前
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作業後
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作業前
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作業後(枯れ枝はアクセントとして残しています。)
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作業前
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作業後
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作業前(アップ)
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作業後(アップ)
新緑のこの時期は毎年松のミドリ摘みと古い葉を落としています。
絡み枝もたくさんあるので空間が空かないよう、個々の枝がシャキッとみえるように剪定します。
剪定で特に大事なのはまご芽(新しく生えた小さい芽)をうまく生かして枝を更新させるようにつくる事です。
枝の間隔や、角度も気にして手入れをします。
全ての樹木においてなんですが、基本的な自然らしさを崩さぬように一本一本丁寧に(全ての枝に触れて必要かどうか選別)管理をしています。
今年剪定したの樹木がまた来年どのように成長しているのかいつも楽しみでしょうがありません。


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センキュウの根茎(煮出し汁)。
今回剪定した樹木の中に、葉が黄色で明らかに弱っていましたが去年散布した事により、枝葉が繁茂して元気よくなりました。
元気ではなかった時の写真を撮っていればわかるのですが残念ながら撮影してませんでした(汗)
またの機会にアップします。


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マンションの道路沿いにある樹木が今までの管理または台風などの影響により傾いています。
今回提案させていただいたのは、枝葉が多く、重くなっているので切り透かし剪定及び切込み剪定を行い、樹木を建物側に引っ張ることです。


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幹周辺に白部分が枝を切り落とした部分になります。
重なっていたり、立っていたり、自然な方向に伸びていない枝を抜きますが、この時に空いた空間を補ってくれる優しい枝を確認してからでないと切り透かせません。


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施工後はスッキリと枝が抜けたので幹、枝、葉の形状が見え、その樹木の持っている個性を引き出すことができました。
また、重たかった樹形が軽くなったので、圧迫感がなくなり、歩道が歩きやすくなりました。
支柱は立てられなかったので、建物に引っ張り込む形で固定しました。


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梅雨に入り、仕事は捗りませんが、植物はシャキシャキと元気に生育しています。
源流庭の苔もいい感じに馴染んでおります。
東京には湿度がないから苔は難しいと思っている方がとても多く感じます。
しかし、この源流庭だけでなく、苔が生育できる場所はたくさんあります。
苔の生育条件として日照と風通しが大きな要因ですが、肥沃な土壌(関東ローム層)でないことも一つの要因だといえます。
苔は肥料分のない砂地や岩の上に生育している事を見かけます。
また、路地のコンクリートの上にスナゴケが生育していたりします。
苔を生かすのは適切な環境が大事です。また、美観を追求する上で庭全体のバランスもありますが木漏れ日がチラチラと動きがある庭に馴染むと思います。
この写真に写る土木、給排水工事、設備、石工、宮大工、左官、防水、植栽、いろいろ施工させていただき、毎年お手入れに入るのが楽しくてたまりません。
水の流れる音も自然の匂いも、やっぱ植木屋っていいなっと改めて思います(^^)


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墓地の中に生育している幹周364cmのケヤキです。枯れて1年ほど経過しています。
道が狭く、車両は一切入りません。
周りがお墓なので枝、幹は切り落とすこともできない悪条件の場所です。
枝降ろし中の写真を撮り忘れましたが、ロープワークで吊り下ろしてだんだんと小さくしていきます。


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途中の幹の写真です。
水は通っていませんがとても太くて重いです。
左の写真は、お恥ずかしながら、私が実際に伐採していた時の恰好です。
対象物と並ぶといかに大きかったのかがわかります。
右の写真はチェンソーと対象物の写真です。
ガイドバーの長さは73cmです。
短く感じてしまいます。


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ジャッキで隙間を広げていき、幹を倒す時の写真です。

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切断後の写真です。
周りのお墓に枝、幹は一切当たらず、破損はありませんでした。
本当に重くて大変でした。
ツリークライミング、リギングの技術を更に磨けたと思います。(今回の件で自信がつきました。)
がまだまだ勉強不足なので精進してまいりたいと思います。


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久しぶりのブログです。
今回は四谷にあるお庭の改修工事です。
孟宗竹をお施主様が40年前から楽しんでいました。春になれば毎年50個ほどの美味しいタケノコが収穫できます。
しかし地中では根がはびこり、息苦しそうということと新しい樹木を植える場所を耕すということを目的に伐根を行いました。
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掘り取った根や石を除去していきます。
左に写っている白いバケツには穴が開いていて土のう袋を被せています。そうすることによりゴミの収集運搬が容易になります。
根のボリュームもたくさんあり、敷地も広いのでとても大変でした。
主にかがんで仕事をするので腰が痛くなりますね。
竹周辺の伐根を行っていたらたくさんの宝石が出てきました。
と、言いたいところでしたが大谷石やコンクリート平板等、いろいろ不純物が出てきました。
これらは処分するのではなく敷地内の園路の基礎材として再利用します。
お庭に改修工事はいよいよスタートします。
楽しくて毎日寝るまで考えちゃいます(^^)
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本日は排水管の工事です。
庭で一番重要だと思うのが水はけです。水が溜まることにより、樹木の根腐れの原因になります。また、庭へ出たとき水が溜まっていると見苦しくなります。
そこで水が一番溜まる場所、または逃げる事のできない場所に既存の配管を利用して排水管を設置します。
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やりとり管という便利な管を利用して接続しました。
今回設置したのは二回目ですが管の接続時は慎重になります。

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右側に設置してあるのが排水管です。
この部分は園路になるので外へ逃がす勾配をつけるのですが、水が溜まる恐れのある場所に排水口を設置しました。
追伸
・黒いシートは孟宗竹の防根シートで1mの深さで埋設しています。
・砕石代わりに庭ででたガラを利用しています。
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今まで飛び石のように設置されていた御影石を一部に纏めようと図面に落としてみました。実際設置する前に1/50サイズの軽い紙でパズルのように位置をずらし、どのような並びが不規則かつ美しく見えるか図面上で確認します。

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板石を設置している状況です。園路に階段が出っ張っている部分を切断し、園路と馴染むようにし、園路の端に合わせて御影石を設置していきました。
既存の石を利用しているので建物側まで石は張れません。なのでその部分は洗い出し工法を使い収まり良くします。庭から道路にかけて雨水が流れるようにしてあるので階段と建物に際に水が溜まる可能性があるのでここには事前に排水口を設置してます。
既存の御影石は欠けている部分があったりしましたが周りの石と違和感なく並べられたと思います。
追伸
機械が入らず、人力での施工だったのでなかなか腰にきましたが庭が整理されていく様子をみて気持ち良くなっていきます。



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