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C様邸 山の木々たちが季節を彩る、雑木の庭

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かつての庭が、雑木林に生まれ変わったC様邸。
四季折々にその姿と色を変え、山々の恵みを感じさせてくれる雑木の庭です。


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多種の雑木を混色し、庭の塀沿いをぐるりとめぐる雑木林を造りました。
(樹名)など落葉雑木、また(樹名)などの常緑雑木を既存の大カエデや などと混色し、芝庭の周囲が明るい林床となっています。


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実生の木々が自然に育ったような、作為を感じさせない植栽を目指しました。
たくさんの木々が芝の上に涼やかな木陰を作ります。
見た目の涼やかさはもちろん、葉で蒸散作用を行いそれによって冷やされた風を家に運ぶなど、雑木は実際に屋外のにおける自然の空調設備でもあります。

家側は芝生地を設け、子供たちが走り回ったり遊んだりできる広々とした空間としました。


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雑木林に一歩入れば、そこは山の景色です。
石を配した雑木の島の間を歩き、林の奥へと向かって行きます。


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ハイゴケのじゅうたんの上に落ちた木々の影や、


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野山にあって風化していくような石の表情を楽しみながら歩く、雑木林の小道。

既存の庭にあった石を使って部分的に偏らないよう、それぞれの石が調和するように配石しています。


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既存の梅の木と灯篭。
雑木林の入り口である里山の、庭先の景色です。


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セリ矢の跡が面白い、石の沓脱。
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土を洗い出して作った立水栓の水受け。
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春、4月。
芽吹き、葉を広げだした木々たち。
下草が芽吹き、カエデの花、ツツジの花が咲いています。


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初夏、6月。
木々たちは勢いよく地面から水を吸い上げ、ライムグリーンの芽吹きは緑濃き葉となり、空へと梢を伸ばして行きます。
青々とした植物と木漏れ日の明暗が美しいですね。


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盛夏、8月。
樹木たちはいっぱいに葉を広げ、屋敷に涼しい風を運びます。
カエデが風にそよぎ、室内からも樹木の揺らめきを感じ取ることができます。

背景の塀はかつてはブロック塀でしたが、石や植物の質感が生きるように自然に馴染む柔らかな黄土色を使い、雨に耐える左官を施して全体を纏めました。


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夏、(洗い出しの)流れに映り込む青空。

真夏の都会の庭先に、涼やかな山の空気を運んでくれる雑木の庭。
夏はもちろん、秋の錦の紅葉、冬の美しい立ち姿、そして待ちかねた春の芽吹きと、町の暮らしに四季の移り変わりを教えてくれています。